当日のパドックと馬場状態

競馬場のパドック

競馬情報サイトから予想が配信されるのは、一般的にレース前日の夕方〜レース当日の朝です。
馬券を購入する時間も考慮して、なるべく早い時間での情報配信を希望する意見も多いのです。
しかし情報を元に馬券を買う場合は、当日のパドックや馬場状態を無視した予想になっていることが難点です。
競馬は馬の調子やその日の馬場状態による優劣や展開予想も重要です。

パドックでは、馬の毛艶や歩き方、落ち着き状態、発汗量、筋肉の付き方から馬の状態を見極めることができます。
馬場状態は雨による良馬場、重馬場による相性もありますし、同じ良馬場でも芝の荒れ具合や、稍重に近い良馬場など、枠順や脚質による優劣が1日の中で顕著に現れる場合もあります。

競馬情報サイトの対応

基本的に競馬情報サイトは買い目など情報配信した後にパドックや当日の馬場状態に応じて予想内容を修正することはありません。
一部では、メルマガなどで当日の最新情報を紹介したり、新しい予想買い目情報を配信することもありますが、既存で出した予想を取り下げるなどの修正は絶対にしません。

競馬情報会社は、追い切りや調教、厩舎からの情報などを頼りに当日の競走馬の状態まで事前に予想して買い目配信をしています。
同様に馬場状態も、過去のデータや前週までの芝の荒れ具合などを考慮して、当日どのような傾向になるのか事前に予測します。

たとえば、芝の内側が荒れている場合は、外枠や差し、追い込みなど4コーナーを外から回る馬が好走するデータが出ます。
メイン競走(11R)の時点になると、これまでの10Rでコースの外側を通る馬が有利というデータがテレビ放送やネット情報を中心に広くの方が知ることができて、オッズも変化していきます。
競馬情報会社の場合は、まだその日のデータが現れていないうちから、午前中の条件戦などで馬場状態を踏まえた予想をしているため、高額配当を的中できる可能性が高いのです。

時には事前予想の思惑が大きく外れることも
レース当日の天気が急変

天気予報や馬の状態が当日急変することも、実際によくあります。
本来は、レース直前の最新情報を全て網羅して馬券を買うことが理想ですが、競馬情報会社の場合は情報配信した後に会員に馬券購入をする時間を確保する環境作りのため、ある程度イレギュラーな状況の変化は割り切っています。
ある程度は、パドックや馬場状態が思惑と外れて馬券が不的中することも織り込んで予想しているのが現状です。

しかし、優良競馬情サイトはたとえ予想に反する当日の変化が起こって不的中になったとしても、長期的に見れば高い的中率と、100%以上の回収率になるように計算されています。
競馬情報サイトの予想を参考にしたい場合は、パドックや当日の馬場状態から不安を感じても、独断で買い目を変えたり追加購入しないほうが長期的に安定した収益を見込めます。

ただし、長期的に勝てるのはあくまでも緻密な計算をしている優良競馬情報サイトのみです。
質の悪い予想を紹介している悪質サイトの場合、パドックや馬場状態の予測をする努力すらしていないので、素人の予想やテレビ番組の芸能人予想に比べても期待値が低くなるので注意しましょう。